戦えよウルトラ・マンタロウ31

怪獣ナマハゲ(マンタロウ・ベビー)。
埼玉県、さいたま市。県営住宅。

マンタロウとトモコが、5階建ての5階に住んでいる。マンタロウは、トモコと結婚をした。さらにそのトモコが、男の赤ちゃんを産んだ。人間の姿をしている。トモコにそっくりだ。マンタロウに似なくて、良かったね。

ベビーもモビルスーツを着用すれば、偉大なウルトランの戦士になれる。2人は、ベビーにどんな能力があるのだろうかと、期待をしている。将来が楽しみだ。

ベビーは、毎日のように「オギャー、オギャー」と泣いている。マンタロウが抱いてあやすと、もっと大声で泣き叫ぶようになった。嫌がっている。トモコが抱くと、すぐ泣き止んだ。親を選ぶな。我がままなベビーだな。困ったもんだ。
○   ○

近所で、怪獣ナマハゲが現れた。その恐ろしい顔を見た赤ちゃんは、みんな泣いてしまい、心の底に恐怖心を植えつけられてしまう。トラウマになった。赤ちゃんにとって、恐ろしい怪獣だ。

近所の家が、次から次へと踏み潰されている。破壊されている。手・腕・足・シッポで、地道に建物を壊している。街を破壊するには、意外と時間がかかるみたいだ。効率の悪い怪獣だな。そういう問題じゃない。

巨大化したマンタロウは、立ち上がった。市民を、ベビーを守るために戦った。やばい。怪獣ナマハゲは強い。強すぎる。マンタロウは、怪獣ナマハゲのパンチをくらって倒された。背中でビルを破壊して、地面に倒れた。気絶している。もう、怪獣ナマハゲの天下だ。

怪獣ナマハゲは、マンタロウの県営住宅に向かっている。ベビーがいる。トモコは、近くのスーパーで買い物に出かけて不在だ。

怪獣ナマハゲは、ベビーのいる県営住宅に襲いかかった。足で、蹴りをいれようとしている。危ない。もう、誰もベビーを救える者はいない。怪獣ナマハゲを倒せる者はいない。

ベビーにできることは、ただ泣くことしかできない。泣いた。泣き続けた。そして、大声で泣いた。
ベビー「オギャー、オギャーッ!」

その泣き声は、大きすぎた。あまりにも大きすぎた。耳のコマクが破れるほど、耳の穴に針を刺すほど、泣き叫んだ。超破壊的な超音波として、街中に泣き響いた。

それは、半径100メートルに存在する家や建物を破壊した。幸いなことに、柱・天井・壁・土台などは壊されていない。窓ガラスも壊れていない。外観は大丈夫だ。

しかし、室内の内装が吹き飛んでいる。室内だけが、竜巻にあったみたいだ。滅茶苦茶に壊されている。部屋中が散乱し、ゴミだらけになった。それでも、不思議なことに誰1人として死んでいない。

ベビーの住むこの県営住宅の室内も、破壊されている。後片付けが大変だ。この場合、建物ごと破壊してくれたほうが、街を再生しやすい。困った能力だ。

ベビーの泣き声で、ナマハゲは、耳を両手でふさいで倒れてしまうのであった。泡を吐いて、気絶してしまった。泣き声は、特に怪獣の身体細胞には劇的に影響を与えるようだ。

街にあった建物は、ベビーの大きな泣き声で、みんなもろくも破壊されてしまった。壊滅状態だ。

でも人間や動物たちは、一瞬の衝撃波を受けるだけで、コマクは破れることはなかった。あとは、平然と生きている。地球の生命体には、影響がないようだ。ベビーは、何事もなかったかのように、すこやかに眠りにつくのであった。

マンタロウ「1匹の怪獣よりも、破壊力があるじゃねえかよ」

ベビーは、「ウルトラ・マンジロウ」と名づけられた。ここに、新たなウルトランの戦士が誕生した。モビルスーツを着させれば、泣き声をコントロールできるだろうか。

でも、子供用のスーツはまだ販売されていない。ウルトランの法律で、禁止されている。それまで市民は、みんなガマンしよう。



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