戦えよウルトラ・マンタロウ37


怪獣西朝鮮(ミサイル攻撃編)。
埼玉県、さいたま市。夜。

家賃3万円、2LDKの5階建ての県営のアパート。5階に、マンタロウの家族が暮らしている。ベランダで、マンタロウがプカプカとタバコを吸っている。ホタル族だ。

トモコが、居間でテレビを見ている。「西朝鮮から、日本に向けてミサイルが5基も発射された」、という報道が流れた。大変だ。
トモコ「あなた、急がないと、日本が危ないっ」

マンタロウ「よっしゃ、行ってくるぞ」。ドバッと。
マンタロウは、空を飛んでミサイルの方角に向かっている。日本海だ。

厚着基地からスクランブル発進した、F15と合流した。並行して飛んでいる。マンタロウは、左耳に手を当て、パイロットの無線周波数と合わせた。

日本海、上空に来た。周囲を見回した。胸のアナログタイマーを操作して、暗視カメラに切り替えた。これで、暗闇でも見ることができる。

マンタロウ「あれー、おかしいなー。ミサイルが、見当たらないんだけど…」

パイロット「バーカ、今頃来てどうするんだよ。ミサイルは発射してから、10分で日本本土を越えて太平洋に落下したよ。ただの実験で、助かったよ」

マンタロウ「だって、テレビのニュースを見て飛んで来たんだぞー」

パイロット「アホ。テレビのニュースは、発射されてから1時間後に、報道されているんだよ」
マンタロウ「俺の出番が、ないじゃないか…」

そのテレビ情報は、全てアメリカの国防総省から届いていた。総理大臣は、アメリカルートのニュース番組でその情報を知った。防衛省ルートからは、3時間も経ってから届いた。遅いわ。防衛省は、何をしているのだ。

マンタロウ「10分で日本に到達されたら、俺でもミサイルを阻止できないよ」
○ ○
石川県にある、ミサイル防衛用地上レーダー基地。

自衛隊員「やっべー。去年、アメリカから買った最新式の地上レーダーが、壊れているよ。いざというときに限って、このザマだもんなー。これじゃ、予算を削減されちゃうよ。防衛省には、ウソの報告をしておこう、と」

防衛省幹部は、国家・国民の安全対策よりも、多額の予算を獲得することが仕事なのだ。それができなければ、失業するしかない。リストラされてしまう。

ミサイル攻撃を受けることよりも、仕事がないことを、もっとも恐れる。




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