戦えよウルトラ・マンタロウ46

怪獣ウワキ。

茨城県、筑波山のふもと。トモコの実家。農家。
トモコの両親、祖父母は、青空の下で汗水を流して働いている。

マンタロウは、居間でテレビゲームをして楽しんでいる。浮気調査の探偵もののゲームだ。チョット、イラついている。白いTシャツにトランクス姿だ。

人間の姿で、生活をしている。素顔をさらけだしている。見た目は中年のおっさんだ。額がはげている。ゲームの合間を見て、スイカを食べている。食べる、フレッシュ・ジュースやー。マイウー。

モビルスーツは、もう着ることはない。今では、思い出の着ぐるみだ。ウルトラン会社に再就職ができれば、機能は回復して使用はできるようだ。それを期待して、トモコは大切にモビルスーツを保管している。

トモコは、庭でマンタロウのモビルスーツ10着を干している。日干しだ。汗臭い。その中に1着だけ、オシャレでよそ行き。デザイン抜群のモビルスーツがある。

男性雑誌「オンオン」に登場するような、イケメン的なスーツだ。ナンパ用のモビルスーツだ。女性をくどくには、これに限る。でもマンタロウは、これを着たことが一度もない。恥ずかしいようだ。ナンパをする、度胸がないようだ。ナンパ怖い。

でも、今では開き直っている。着る勇気がわいてきた。ゲームの手を休めた。
マンタロウ「そうだ、これを着て仕事にでも行ってこようかな」

トモコ「仕事って、今失業中でしょう。何を、言っているのよ?」

マンタロウ「アホ。ナンパは男の仕事じゃ。これから渋谷に行って、可愛い女子高校生と遊んでこようっと」
トモコ・キーック!

トモコの怒りが炸裂した。マンタロウの顔面に、トモコの足跡が残った。
トモコ「アホは、お前じゃー」

トモコには分からないだろうけれど、本当は、マンタロウの心の中には、「怪獣ウワキ」が潜んでいたのだ。決して、マンタロウ本人が悪いわけではない。

ガンバラナイ星人のビーム光線を浴びたために、免疫力が低下して、怪獣ウワキに感染してしまったのだ。あやつられているだけなのだ。マンタロウは一生懸命説明しても、トモコは、それを信じてはくれなかった。

トモコ「あたしが、その怪獣をやっつけたろうか」

怖い目をして、トモコは指をボキボキ鳴らしている。マンタロウをにらみつけている。トモコに脅されて、慌ててマンタロウは家を出て行った。素直に、職安にでも行ってこよーと。

トモコには、マンタロウを家に寄せ付けない、「怪獣キタクキョウフショウ」が感染しているようだ。




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