何でどうしてあたし死ぬの(八王子事件編)


もうすぐ、退社時間だ。今日もよく働いたな。忙しかった。自分へのご褒美として、帰りはコンビニで、少し高めのチーズケーキでも買って帰ろうかな。ルンルン。

書棚を整理して、売り上げを集計して、床を掃除して、着替えて本日の業務は終わりだ。明日は、ハリポタの販売日だ。全冊、売りまくるぞー。

来年度は、就職活動だ。将来の夢は、出版社で編集をしたいな。仕事、見つかるなー。その前に、単位が心配。卒業できるかなー。親不孝な、ワ・タ・シ…。

卒業旅行は、海外かな。バイトで、旅行資金を貯めなきゃ。どこの国に行こうかな。彼氏と相談して決めよう。仕事もしたいし、早く結婚をして、子供も欲しいな。幸せになりたーい。

えっ。何っ? 背中が痛い。どうしたの。触ってみると、右手に血が付いている。なぜ。めまいがする。立っていられない。うつ伏せで、床に倒れた。何だか、耳元でみんなが騒いでいる。

何が起きたの? 騒いでいる人たちの足が、動き回っている。あの男性の足が、逃げていく。あたし、どうしたの。もしかして、あの男性に背中を刺されたの? 

床に、大量の血が流れている。あたし、もしかして、死ぬの。いや、死にたくない。まだ22歳よ。あれもこれも、やりたいことがいっぱいあるのに。

意識が、もうろうとしていく。だめ、気力がない。お母さーん、助けてー…。

●本日は、ハリポタ第7巻の初日販売日だ。書店は、この日を待ち望んでいた。出版社は、ハリポタにお客が奪われるため、新規書籍の販売を自粛している。

しかし、八王子店は休業するようだ。大損害だ。近頃、おかしな事件が多すぎる。書店内での殺人事件は、考えられなーい。自分は、いつどこで事件に巻き込まれるのであろうか。

夜の9時半。新聞社も、原稿の書き換えに大騒ぎしただろうな。編集も大変だ。








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