デス・ストーリーは突然に…11

●両親が死んで、残された物は負の遺産、ゴミだけだ。処分が大変だ。自分は、売れる物はリサイクルセンターに売るつもりだ。

ところが、兄貴はとことん捨てると言い出した。油断していると、自分が狙っている欲しい物まで、捨ててしまった。バカやろう。

しょせんこれらのゴミを売っても、利益にはならない。それでも、エコの観点からもったいない。捨てればゴミ、活かせば価値ある商品だ。

自分と兄貴との主張に、食い違いがある。困ったものだ。なぜ、兄貴はそんなに捨てたがる。何を焦っている。何か、あるのか。

もしかしたら、「女」か。女と、一緒に住もうと企んでいるのか。両親に、借金の噂がある。兄貴は、自宅を相続放棄するつもりでいる。

相続放棄をして、今の家に住もうとは、いい根性をしているな。筋が通らない。自分が全財産を相続して、この家を売ったらどうするつもりなのだ。

放棄したら、居住する家を失うぞ。自分は、この家を売りたくない。両親が苦労して建てた家だ。簡単には、捨てたくない。

実家に帰省した時、家がないと困る。ホテルに泊まるお金は、ない。兄貴もこの家に住みたければ、相続放棄をするな。一緒に借金を背負え。

この土地を離れ、実家に帰って住もうとも思案した。正直言って、実家の街には住みたくない。今の住所地が、気に入っている。

実家の街に住んだ場合、隣の町に住みたいな。実家では住まない。なぜなら、映画館から遠いからだ。映画館の近くが好き。理由が単純だな。

でも、今住んでいるこの街だと、映画館はもっと多い。将来、親戚の多い実家に帰るべきか。親類もなく、1人で今の街に住むべきか。選択は、どっちだ。







この記事へのコメント

この記事へのトラックバック