映画藪の中09年版に告ぐ

●2番目に大きな劇場だ。やったー、貸しきりだー。1人だけだー。何だか、気持ちがいいな。昨日の映画は、2人だけだった。この映画館、近い将来、つぶれるぞ。

羅生門のイメージが強すぎて、どうしても比較してしまう。近年、他にも同じような映画があったと思ったな。出演者・監督は、忘れた。

原作は、読んだことがない。黒澤映画が強烈すぎて、読む勇気がない。チラシを読むと、内容を変えているみたいだな。

冒頭から、4人のガキが登場する。畠山一族として管領(将軍の補佐官)を継ぐ兄、弟(小栗)、盗人、弟に惚れる女児(幸)だ。幸の父の官職が、よく分からなかった。

一方、健一は、男好きのようだ。盗人のお尻を、ナデナデしている。健一のことを、皆は御所代とか義政とか呼んでいたな。6代将軍、足利義政のことか。

そして、4人が大人になったとき、乱世が待っている。健一の主張は、絶対だ。下々の出来事に、正義も愛も通じない。やりたい放題だ。

兄弟は、健一の策略にはまってしまう。家を追われる小栗たち。小栗は、愛する幸とともに逃亡する。そこで、盗賊の松方に襲われる。

羅生門は、ここから始まる。2つの内容が、ようやく理解した。羅生門に登場していた女性が、幸となる。その連れが、小栗だ。松方が、三船の役だ。小栗は、松方に負ける。

そこで幸は、小栗を裏切る。みんな、幸一家の金銀財宝を狙っている。そんな小栗を、信用できなくなる。幸は、決断する。羅生門と同じ情景が描かれる。

ここで、小栗と松方の関係が、羅生門と違う設定になる。監督はよく、考えたな。タジョウマルが、誕生する。
都が荒れている。管領が、京都を乱している。盗賊になった小栗は、管領と対面する。盗賊を追う警察官が、小栗を逮捕する。

そこで、羅生門と同じ法廷劇が始まる。羅生門のテーマは、「ウソ」かな。皆、ウソをついている。羅生門では、幽霊になってでも、当時の女がなぜウソをついたのか。この映画を観て、理由がやっと分かった。

この映画のテーマは、「正義と真実」かな。ウソはつかない。正直だ。その正直も、健一の前では、通じない。公権力が、全てだ。公権力は、真実を曲げる。

ウソをついても、時に人を救うウソもある。幸との愛は、ウソなのか。果たして小栗は、真実を見極めることができるのであろうか。

正義を貫くことが、できるのであろうか。金銀財宝は、本当にあるのか。崖のシーンは、勘弁してもらいたいな。岩ではなく、おい茂った草木であってほしいな。

決闘シーンに、時間を割いてはいるが、香港映画にはまだまだ勝てないな。ラストがなー、通常ハリウッドなら、ある物を手にして「ニコっと笑って」終わるものだ。

この作品では、「なし」かい。藪の中に、放り込まれたか。イケメンには、ボサボサ頭とヒゲ面は似合わない。小栗は、いつ、ヒゲを剃ったのかな。



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